ミラーレス一眼が欲しいというお話
動機
お手軽に綺麗な写真を撮りたいので、ミラーレス一眼が欲しいのです。
が、少々問題がありまして少し買うのをためらっています。
というのも、自分は一眼レフのNikon D5500を所持していまして現状これで困っていることってあんまり無いんですよね。
なのでただの物欲としてミラーレスが欲しいわけですが、買ったは良いけど使ってない、みたいな状況になるのも嫌なので、役割分担を明確にしてその上で買おうと思った次第です。いや、冷静に考えれば買う必要は無いんですけどね。
切り分け
初めに述べた通り、ミラーレス一眼が欲しい理由は手軽に綺麗な写真を撮りたいからです。
じゃあ今持ってるD5500には手軽さが無いのか、と問われればある程度その通りです。
問題点は主にその大きさにあります。
D5500は同じセンサーサイズの他の一眼レフと比べれば、非常に小さくて軽い部類になると思います。実際そこに魅力を感じてこれを買いました。
が、やはり一眼レフであることに変わりはなく、コンパクトデジタルカメラやミラーレスと比べると重さはまだしも大きくはなってしまいます。
また、一眼レフ用の交換レンズもミラーレスのものと比べると、大きさや重さの面では劣っていることは確かです。
そこで問題になってくるのがバッグです。
一眼レフ本体と交換レンズを1から2本に加えて、ノートPC等の他の荷物を一緒にして持っていこうとするとバックパック以外に選択肢がありません。
ただカメラをバックパックに入れてしまうと、撮りたいものが目の前にあってもいちいちバックパックを下ろして開いて取り出すという作業が必要になって、手間がかかるわけです。
なので、カメラ本体をウエスト等の取り出しやす位置に常に置いておきたいわけですが、一眼レフだとこれが非常に難しくなります。(ウエストバッグ等あるので、できないわけでは無いです)
大きめのショルダーバッグもありですが、どのみち他の荷物をバックパックに詰めるため肩への負担が計り知れません。
そこでミラーレスの出番というわけです。
長時間歩く必要があったり、街中でスナップ写真(あまりやりませんが)を撮ったりする場合に身体への負担を最小限にしつつ、手軽に写真を撮ることができるわけです。
なので切り分けとしては、撮りたいものが明確で近くまで車等で行ける場合もしくは気合を入れて撮りたい場合は一眼レフ、それ以外の場合はミラーレスといった役割分担が理想です。
機種選択
こんな感じで自分の中での切り分けができたため、じゃあ実際何を買うのというお話をしていきましょう。カメラ好き(≠写真好き)としてはここで大いに語りたい。
カメラ好きは数値スペック重視なので、センサーサイズから選択肢を絞っていきます。
一眼レフの場合は、センサーサイズは大抵二つしか選択肢がありませんが(中判は相当こだわっている人しか選択肢に入らないでしょう)、ミラーレスの場合は選択肢の幅が大きく広がります。
一番大きいところでフルサイズ、そこから小さくしていくとAPS-C、マイクロフォーサーズ、1インチといった具合です。
まずフルサイズ。ソニーだけがこの分野に手を出していますが、これは大きすぎる上に結構いいお値段なので即却下。
次にAPS-C。富士フイルム、キヤノン、ソニーがこの分野に手を出しています。
このくらいのセンサーサイズであれば、D5500よりも手軽に使えるものが結構あります。しかも、センサーサイズがD5500と同じなので画質も良い。
欲しいと思った最初の頃は富士フイルムのやつがいいかなぁとも思っていたのですが、どうにも見た目がゴツくて持ち運びしにくそうな感じだったので選択肢から外しました。
キヤノンに関しては最初から選択肢にありませんでした。宗教上の理由です。
ソニーはフルサイズに力を入れているためか影が薄くなりつつありますが、APS-C機もいくらかあって、その中でもα6000がコストパフォーマンスも良くていい感じだったので選択肢としては残しておきます。
さらにセンサーサイズを小さくしてマイクロフォーサーズ。手を出しているのはパナソニックとオリンパスだけです。
手軽さは良好ですが、D5500よりもセンサーサイズが小さくなるのが気になるところです。
パナソニックもオリンパスも、プロ向けからビギナー向けまで様々な機種を出していますが、特に心惹かれたのがパナソニックのGX7mk2。
見た目がゴツくなくてその上で機能的に不足の無い、2台目として十分な機体です。
最後に1インチ。ニコンのみがこの分野に手を出しています。
手軽さは他の追随を許さないレベルなのですが、センサーサイズがAPS-Cから大きく落ちるため選択肢から外しました。
さて、ここまで残った機体はソニーのα6000とパナソニックのGX7mk2となったわけです。ここから自分のニーズに合う一台を見つけ出しましょう。
注目すべきはオートフォーカス。特にフォーカスポイントの決め方です。
D5500で写真を撮るとき、自分はオートフォーカスでフォーカスをあわせるポイントを、ファインダーを覗きながらボタン操作で上下左右に動かして決めています。
完全にオートにしてしまうと、自分の合わせたいポイントになかなかあってくれないことが多々あるからです。
ミラーレスをいくつか実機をさわって分かったことなんですが、D5500と同じことがなかなかできない機体が多いのです。
実際にはできないことは無いのですが、そのやり方が手間なのです。
D5500ではオートフォーカスモードを設定しておけば、後は上下左右のボタンをカチカチ押すだけでいつでもフォーカスポイントの移動ができるのですが、ミラーレスだとどうもその設定を固定してくれないようで、ボタンをしばらく押してないと設定が解除されて上下左右のボタンを押してもフォーカスポイントが移動させられなくなっているのです。
なのでもう一度設定してやる必要があるのですが、たんびにメニュー画面開いて設定してなんて面倒くさいことこの上ない。
GX7mk2はタッチパネルを使うことで、この面倒くさい作業をしなくて済むようになっています。
どういうことかと言うと、ファインダーを覗いていてもタッチパネルを触るだけでフォーカスポイントを移動させることができるわけですね。
当然ファインダー内の画面にフォーカスポイントも表示されるので、しっかり決めることができます。
ちょっと調べた感じ、α6000でこの機能が見つからなかったので選択肢から外しました。
というわけで残ったのがパナソニックのGX7mk2となったわけですが、マイクロフォーサーズというセンサーサイズはAPS-Cとくらべて小さくなるため、一抹の不安があります。
センサーサイズが小さくなることには、主に2つのデメリットがあります。
それは、背景ボケと低照度撮影です。
ここではっきり言ってしまうと、背景ボケに関しては諦めるしかありません。ボディサイズとトレードオフと考えるしかないでしょう。
低照度撮影(≒暗所撮影)に関しては、シャッタースピードを長くすることによってある程度解決できます。
ここで出て来るのがパナソニックイチオシのDual I.S.機能です。
この機能は、レンズとボディの両方に手ぶれ補正機能を持たせて、それを協調制御することによってより大きな手ぶれ補正効果を得るという機能です。
シャッタースピードを遅くすると当然手ブレの影響が大きくなりますが、この機能によって手ブレを抑えて通常よりも少しだけシャッタースピードを遅くすることができるわけですね。
終わりのお話
というわけで、手軽に綺麗な写真が撮りたいという動機からスタートしたわけですが、最終的に僕のニーズにあったミラーレスはGX7mk2ということになりました。
考えだした最初の頃は「んんwwwwwwwwAPS-C以外ありえませんぞwwwwwwwwwww」って感じだったんですが、結局はそれよりも小さいマイクロフォーサーズに収まりました。
ただ、正直あんまり実機に触ってないのでどんな写真が撮れるのか分かっていません。
なので、センサーサイズを小さくすることに対して不安はあります。
まぁ、マイクロフォーサーズに関して不満の声ってあんまり聞かないので杞憂かもしれませんが。
というわけで……
買いました。
おわり